2022/07/01
松下希和教授が一般財団法人住総研で研究・実践選奨を共同受賞
松下希和教授が一般財団法人住総研で研究・実践選奨を共同受賞しました。
【受賞者】
田中厚子 先生(元建築学科特任教授)
松下希和 先生(環境システム学科)
赤澤真理 先生(大妻女子大)
【大会名】
一般財団法人住総研
【発表題目】
戦間期日本の女性を施主とする住宅に関する研究―住まいの近代化と憧れを中心に―
【研究目的】
本研究は住宅の近代化における女性の役割・影響を探る研究の端緒として、家族本位にとどまらない近代的なライフスタイルを実践した女性たちが、住まい手という作る側から、様々な制約の中で直接的または間接的に近代住宅の推進にどのような役割を果たし、それらが戦後の住宅に与えた影響を明らかにすることを目的としています。
【研究内容】
戦間期に女性が施主となった住宅6件を対象に、婦人雑誌というメディアを通した近代化への貢献および憧れの醸成について分析しました。憧れには施主の交友関係における住まいへの憧れと,一般読者の憧れの二重構造があり、それらの憧れが共同の意識を生み出したと考えられます。
【今後の展望】
現在日本の建築業界において、現在女性が活躍し始めているものの、近代化において設計者として、または住まい手として女性が果たした役割については知られていない部分が多いです。今後は教育という立場から女性が近代の住空間に与えた影響についても研究していく予定です。