名取恭平さんが第15回アジア都市環境学会国際会議にてBest Presenter Awardを受賞
名取恭平さんが第15回アジア都市環境学会国際会議にて「Best Presenter Award」を受賞されました。
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◆名取さんのレポート・コメント
「集合住宅は戸建住宅に比べ、建物がRCやSRC造であることにより堅牢で安全性が高い。公的な避難所は、自宅の全壊等で避難生活を余儀なくされた被災者が避難生活を行う施設であるため、大地震が発生した際に、集合住宅居住者は復旧までの期間を自宅で生活する想定をしなければならない。しかし、大地震の際には給排水や電力といったライフラインが停止する場合が大半であり、地震後に自宅で生活を継続するのは困難になる。従って、ライフラインや建物の設備に被害を受けることを前提として、どのように建物内で最低限度の生活を継続させるか検討する必要がある。復旧までの期間を建物内で最低限度の生活を継続させるためには、建物内部にある限られた水、電力等を計画的に活用することが重要である。 そこで本研究では、実際の超高層集合住宅を事例に、住民が発災から復旧までの期間、建物内での最低限度の生活を維持するための給水設備の運用方策を検討することを目的とした。
災害の条件を複数想定し、条件ごとに給水設備の運用スケジュールの提案を行った。提案により、住民が発災から復旧までの期間、建物内での最低限度の生活を維持できる可能性を示唆した。
今後こうした手法を実際に対象住宅で適用する場合には、実際に日頃から訓練を行い、非常時に活用できるようにする必要がある。また本研究成果は、今後モデルとして取り上げた実際のマンションの生活継続計画(LCP:Life Continuity Plan)に提案していきたい。」