私たちの『SDGs』
SDGs を実現する環境システム学科の学び
いま地球上では、温暖化や異常気象の影響で熱波や洪水、干ばつ、熱帯起源の伝染病が世界中で頻発しています。一方、日本国内では少子高齢化や過疎により、空き家・空き店舗や耕作放棄地・放置林が増加し、伝統行事や清掃などの共同活動の維持が困難になっています。したがって我々の生きる時代においては、これらの地域課題や国際社会の課題を同時に解決していかなければなりません。
環境システム学科は、世界各国の共通目標であるSDGsの達成に寄与しつつ、学科独自の「SDGs」(S:サービスラーニング、D:デザイン思考、G:グリーンインフラ・エンジニアリング、s:システム思考)を教育の基本方針として掲げることで、このような国際社会および地域社会の課題解決のための手法を学ぶ場や機会を提供しています。
私たちの『SDGs』
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サービスラーニング
大学で学んだ専門知識や技術を、地域の課題解決のために生かし、その提案や活動を通して社会に貢献することです。学生は課題解決プロジェクトを通して知識やスキルの生かし方を学び、社会の複雑な仕組みや、大学・学生・地域・自治体のパートナーシップのあり方を自発的に考える気づきの効果がある教育プログラムです。
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デザイン思考
イノベーション(新しい価値の創発)に向けて、観察・発想・試作を繰り返して協創活動する方法です。例えば対象とする地域に入り関係者と対話し空気を肌で感じながら(観察)、地域住民や異分野の専門家と協働し斬新なアイディアを見出し(発想)、変化する環境に応じてアイディアを具体化と改良を重ね(試作)、解決策を見出していくデザインプロセスです。
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グリーンインフラ・エンジニアリング
持続可能な社会づくりを国際的に協調して進めることのできる技術者教育です。問題解決に向けて環境保全・創生やエネルギー・資源に関する技術を評価・活用できる能力を身につけます。優れた建築・都市環境を実現するためのエンジニアリングとマネジメントを実践的に学び、環境と共生するまちづくりに貢献できるエンジニアを養成します。
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システム思考
モノのつながり=因果関係を考えたり、全体と部分に整理すること=構造化して考える「システム思考」を養成します。例えば自動車による大気汚染の解決策は直接的には排気ガスの抑制ですが、システム思考では燃料に課税して走行量を抑制したり、道路や信号を改良して省エネ走行が可能な町にするというように、対策を多面的に考えます。
SDGs とは
SDGs(エスディージ-ズ)とは、国連が2015 年に定めた持続可能な開発目標(サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ)のことで、世界の国々が17の目標達成のために取り組んでいます。環境システム学科は、11番目の目標「住み続けられるまちづくり」の達成をはじめ、それ以外の多くの目標達成に寄与する教育を実践しています。
国際連合広報センター
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/