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2021/02/21

環境フィールド実習・体験/福島原発周辺でライブ中継を行いました

2020年9月6日に1・2年生対象の環境フィールド実習・環境フィールド体験の授業で福島原発周辺へ行き現地の状況を中継しました。本来ならば受講学生を連れて現地に入る予定でしたが、コロナウイルス感染防止のため、ライブ中継となりました。

受講生には福島県相双保健福祉事務所の伊藤保健所所長のお話を録画で視聴してもらいました。「地域の健康づくりの推進について-健康づくりに皆で取り組むために-」をテーマにお話しをしていただきました。県民の健康指標は改善傾向にあるものの依然として厳しい状況であることを学びました。
その後1時間あたりの放射線の量を調べる線量計を用いて計測を行いながらレンタカーで移動しました。まず南相馬市内をスタート地点として浪江町・双葉町まで車で行きました。ここでは原発による除染作業の跡地を見ることができました。福島第一原発に最も近い放射線モニタリングポスト付近で計測を行なったところ0.388(μSv/h)を示しました。
この周辺はまだ帰宅困難区域の看板があり、風景は草木が生い茂っていいて、無人の家も残っている状況でした。また、車で大熊町へ向かう途中に計測を行いました。この際線量計は、この地域が危険であることを知らせる為赤いランプが点滅していました。
最後に富岡町まで行き現在の町並みを映し出し、締めくくりの挨拶を行いました。
受講した学生からは、今なお原子力発電所の近くは放射線量が多いことを感じ、帰還困難区域が未だに残り、住民が戻ってこない現状を画面越しにですが実感していました。