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2022/03/08

宮城県被災地周辺ツアー(1)気仙沼市訪問

コロナ制約下でいろいろ配慮しながらでありますが、9月から延期していた宮城県気仙沼市で震災復興見学ツアーを11月5~7日に行いました。2年生対象の「環境フィールド実習」の授業の一環で行われたものでAコースは5~6日に気仙沼市内、Bコースは6~7日に気仙沼市から南三陸町を経て石巻市で解散するコースです。

Aコースは、まず、ミヤカンさんの缶詰工場を訪れ、技能実習生の受入状況・原料の調達、主要商品(鯖)の製造工程等についての説明を受けました。次に気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館を自由見学したあと、舞根湾でNPO法人森は海の恋人(舞根森里海研究所)の畠山信(まこと)さんに小型漁船に分乗し牡蠣養殖イカダを見て牡蠣をめぐる自然生態系について勉強、陸に上がって塩性湿地をみせていただきました。畠山さん、ありがとうございました。
2日目は気仙沼市内の街歩きを行いました。気仙沼では、震災後市民によるまちづくり組織が設立され、復興やまちの課題解決に取り組んでいます。鹿折地区や南気仙沼地区など様々な地区の住民が約120回の会議を行い「海と生きる」という方針を打ち出した結果、海が見える「フローティング起立ゲート」という防潮堤が市民の発意で作られ、「海と生きる」を市民がカタチにしました。また日本屈指の漁港を備えた魚市場を見学しました。

街歩きの後、スローフェスタ気仙沼2021を見学しました。午後は気仙沼市内の小中学生の探求学習の発表を聞きました。大谷中学校の 地域資源を活用した商品開発(ウニパン、わかめアイス、メカジキの糞のアクセサリー)、松岩中学校のさきがけ松岩塾や高齢者との昔遊び体験など、とてもすばらしい充実した発表でした。

本実習の実施にあたり、商工会議所会頭の菅原昭彦さん、教育委員会の浅野先生、教育コーディネータの成宮さんをはじめ、多くの方にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。