グローバルPBL with ウィーン工科大学 2023
2023年9月下旬。都市デザイン・交通・マネジメントに関するグローバルPBL(※)が行われました。このサイトでは、「グローバルPBL」の概要と参加学生の様子を紹介します。
写真は、チーム編成後さっそく話し合いを始めるウィーン工科大学と芝浦工業大学の学生たちの様子。
「グローバルPBL」は、海外協定校の学生とプロジェクトチームを結成し、海外や国内を拠点にし、様々な課題の解決に取り組む学びです。
本年度は芝浦工業大学が受け入れ側となりました。海外協定校であるオーストリア・ウィーン工科大学の皆さんはコロナ禍を経て、4年ぶりの来日となります。
このグローバルPBLは、都市デザイン・交通・マネジメントをテーマとして、ウィーン工科大学と芝浦工業大学の都市計画系学生の合同チームにより、都内の計画対象地(5~6か所)において調査と提案作成・発表を行います。その過程を通して相互の学びあいと交流の機会を目的としています。
ウィーン工科大学からは25名の学生(しかも50名もの希望者から選抜された精鋭)に対して、日本側も24名が参加し、英語を使ったコミュニケーションでのグループワークに取り組みました。
短い期間(2023/9/21〜29)ながら、学生たちの活動拠点は大宮キャンパスから豊洲キャンパスへ。そしてまちなか、と様々な場所で行われました。
アクティブラーニングの一環であるグループワークは環境システム学科の授業でも多く実施しますが、それを普段使い慣れていない英語で行います。学生たちは日本にいながら英語漬けの毎日を送ることになります。
常にグループでのコミュニケーションは英語で行われるため、思いが伝えられないもどかしさ、思いが伝えられないゆえに主導権を取られるくやしさなど、いつもとは違う頭を使い、学生たちは疲労困憊だったかと思います。
様々な感情を抱えて終えたグローバルPBLだったかと思います。むしろ、日常とは違う感情が得られることこそが、グローバルPBLの醍醐味です。参加学生はそれぞれの胸に去来した感情をエネルギーにして、日常の学生生活に戻っていきました。
(※)
以下、本学の「グローバルPBL」説明サイトより
芝浦工業大学では、アクティブラーニング教育の一環として、従来から展開してきたPBL(Project Based Learning)を発展させ、国内外の協定校・企業・行政機関等とも連携して実施する「グローバルPBL」を積極展開しています。
「グローバルPBL」では、海外協定校の学生とプロジェクトチームを結成し様々な課題の解決に取り組みます。様々なバックグラウンドを持つチームメイトと英語で議論しながらプロジェクトを推進していくことで、実践的な課題解決スキルを身に付けることができます。
https://sit-paes.sakura.ne.jp//global/dispatch/program/global_pbl/index.html
↑ 初日は大宮キャンパスでウィーン工科大学の皆さんを芝浦工業大学の皆が拍手で迎えました。
↑ ウィーン工科大学と芝浦工業大学の皆で大宮キャンパスの校門の前で記念写真です。
↑ 自己紹介タイムです。大きな輪を作りその真ん中で自らのことをアピールしていきます。
↑ グループワークの対象敷地の紹介を芝浦工業大学の学生からプレゼンします。
↑ 対象敷地を紹介するプレゼンの後、ウィーン工科大学の学生は気になる敷地のチームに加入していきます。
↑ さっそく、チームごとに現地調査などのスケジュールなどを膝を突き合わせて話し合っていきます。
↑ 夕方に歓迎会を学食で開催。チーたら、ツナピコなど日本ならでは酒のつまみに興味津々のウィーン工科大学の学生たち。日本語でも難しいものを説明しなければならないときに私たちの英語力は向上します。
↑ とは言え、食べればわかります。難しいことはさておき、乾杯です。Cheers! アルコールの力は相手との距離を縮めます。呑みニケーションは世界共通です。
↑ 次の日からさっそく現地調査です。街なかでも話し合いは続きます。
↑ グループワークは場所を移して豊洲キャンパスでも行われました。
↑ 壁のホワイトボードには図を介してコミュニケーションの痕跡がありました。
↑ あっという間に中間発表日を迎えます。各チームの進展具合をプロジェクターから投影してプレゼンし、教員からコメントを貰います。
↑ 中間発表日。街で見つけたキャラになりきりプレゼン。発表方法はスライドもあれば、大きな紙に手書きで書き込んだものを掲示するなどなど様々です。
↑ 中間発表での教員からのコメントを受けて、さらに提案を磨いていくために話し合いの日々は続きます。
↑ 最終発表日。それまで、異国の地での日常、普段使わない言語でのコミュニケーションなど、短い時間で仕上げた提案を懸命にプレゼンしました。
↑ 最終発表が終われば、お別れです。ウィーン工科大学と芝浦工業大学の教員、学生たちは短い期間ながらも信頼関係を築き、提案を一緒に作り上げることで絆が生まれました。
以上。